解答と解説
問1 回答:すべてあてはまる。
ドライアイの症状は「目がかわく」だけでなく「目がかすむ」、「まぶしい」、「目が疲れる」、「目が痛い」、「目がゴロゴロする」、「目が赤い」、「涙が出る」、「目ヤニがでる」などさまざまです。
また、ドライアイの危険因子として、加齢(加齢で、涙の量や性質が低下)、女性、ライフスタイル(長時間画面を見る)、生活環境(低湿度、エアコン下、送風)、コンタクトレンズ装用、喫煙、飲み薬(涙の分泌を減らす作用のある飲み薬)、目薬(防腐剤など)、涙の油を作るマイボーム腺の病気、加齢でできる結膜(白目)の皺、全身の病気(涙腺が免疫の作用で傷つくシェーグレン症候群や関節リウマチなどの膠原病)などがあります。
ドライアイの治療としての点眼液は、ヒアルロン酸Na点眼液、ジクアホスルNa点眼液、レバミピド点眼液などがあります。
問2 回答:1
コンタクトレンズの種類
コンタクトレンズには以下のような種類があります。
・ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズは黒目よりも大きく、水分を含んだ柔らかい材質のため、装着しても違和感が少ないレンズです。はずれにくいため、スポーツなどにも適しています。

・ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズは黒目よりも一回り小さいサイズです。
ソフトコンタクトレンズと比べると硬いため、初めて使うときは違和感があるので、慣れるまで少し時間がかかります。乱視の矯正に優れています。

コンタクトレンズに影響する点眼薬添加物
防腐剤であるベンザルコニウム塩化物が入っている点眼液の添付文書にはソフトコンタクトを外して使用するようようにとの注意書きがある。先発品・後発品によっては一部添加物が異なるものがあるので注意が必要。ヒアルロン酸Na、ジクアホスルNa点眼液に関する防腐剤の一覧は以下の通りになる。また、OTCの点眼液にもベンザルコニウム塩化物が含まてれいるものがあるので注意が必要です。
なお、エピナスチン点眼液には先発品。後発品ともにベンザルコニウム塩化物は含まれていません(2025.12.現在)
| 商品名 | 防腐剤(添加物) | |
| 0.1% | 0.3% | |
| ヒアレイン® | エデト酸Na クロクヘキシジン | エデト酸Na クロクヘキシジン |
| ヒアレインミニ® | エデト酸 | エデト酸 |
| ヒアルロン酸Na点眼液「センジュ」 | クロクヘキシジン | クロクヘキシジン |
| ヒアルロン酸ナトリウム点眼液「ニッテン」 | ベンザルコニウム エデト酸 | クロクヘキシジン |
| ヒアルロン酸ナトリウム点眼液「トーワ」 | クロクヘキシジン | クロクヘキシジン |
| ヒアルロン酸ナトリウム点眼液「Nitten」 | クロクヘキシジン | - |
| ヒアルロン酸ナトリウム点眼液「TS」 | クロクヘキシジン | クロクヘキシジン |
| ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液「日点」 | エデト酸 | - |
| ヒアルロン酸ナトリウム点眼液「日点」 | - | クロクヘキシジン |
| ヒアルロン酸Na点眼液「科研」 | クロクヘキシジン | クロクヘキシジン |
| ヒアルロン酸Na点眼液「杏林」 | エデト酸 パラペン系 | エデト酸 ベンザルコニウム |
| ヒアルロン酸Na点眼液「日新」 | ベンザルコニウム パラオキシ安息香酸 | エデト酸 ベンザルコニウム |
| ヒアルロン酸Na点眼液「ニットー」 | エデト酸 ポリヘキサニド | エデト酸 ポリヘキサニド |
| ヒアルロン酸ナトリウム点眼液「わかもと」 | エデト酸 ベンザルコニウム | エデト酸 ベンザルコニウム |
| 商品名 | 防腐剤「添加物」 |
| ジクアス点眼液3% | エデト酸 クロクヘキシジン |
| ジクアスLX点眼液3% | エデト酸 硝酸銀 |
| ジクアホソルNa点眼液3%「ニットー」 | ベンザルコニウム |
コンタクトレンズによる目の病気
コンタクトレンズによる目の病気も以下のようにあるために、定期的な眼科受診が必要となります。
・角膜上皮障害
レンズ装用時間が長すぎて角膜に負担が生じたり、レンズの汚れなどによって角膜上皮にキズがついたり、上皮細胞が剥がれたりします。
痛みなどの自覚症状には注意が必要です。(角膜上皮:角膜の外側表層)

上は瞳孔、下は白目、中央の白っぽい点状が上皮障害
・緑膿菌角膜潰瘍
角膜上皮のキズから細菌やカビなどが侵入して感染し、潰瘍を生じます。
治りにくく治っても混濁や視力障害が残る場合が多いので、十分な注意が必要です。

・アカントアメーバ角膜炎
汚れた淡水や土の中にいるアカントアメーバ(原生生物)がレンズなどについて目に入り、角膜上皮にキズがあると侵入して感染します。非常に治りにくく、視力障害が残る場合が多いので、十分な注意が必要です。

・角膜内皮障害
長年のレンズ装用による酸素不足などにより、
角膜の内皮細胞が代謝障害で脱落し大きく変形したりします。
内皮細胞は再生しないので、細胞数がある程度以下に減少すると、角膜が混濁したりする障害を生じます。(角膜内皮:角膜の内側(目の中の側)の表層)

左:内皮障害/右:正常
・巨大乳頭結膜炎
レンズの汚れによるアレルギーで、上瞼(上のまぶた)の裏側にある結膜が炎症を起こして充血し、ぶつぶつした乳頭ができます。かゆみがあり、目ヤニが出てレンズの装用に影響します。

正しい点眼方法
点眼方法については、以下の注意点が必要です。



また、点眼と点眼の間は十分な効果を得るために、5分以上間隔を空ける必要があります。
参考文献
参考文献
日本コンタクトレンズ協会 https://www.jcla.gr.jp/index.html
日本眼科学会https://www.nichigan.or.jp/
参天製薬https://www.santen.com/jp
各医薬品添付文書
今回のこやし
目はたくさんの情報を得る大切な感覚器の1つです。目を大切にすることは重要です。
また、近年コンタクトレンズを使用する方が増えており、便利になったが、間違った使用法をすると、視力低下ひどくなると失明に至るケースもあります。
注意点がたくさんありますが、正しく使用するように、指導をお願いしたいものです。
今月の担当者

※お詫び
メンテナンスのため公開が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。(2025年12月2日)



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