解答
選択肢①:正しい
選択肢②③:間違い⇒水厳禁
選択肢④:正しい⇒濡れないよう気を付けるか、シャワー用のキャップもあり
解説
咽頭摘出に関して
咽頭全摘出術は、咽頭内または近辺にできた進行段階にあるがんに行われる外科手術である(下図参照)。咽頭摘出術を受けた後は、鼻や口からではなく永久気管孔から呼吸をすることになる。
永久気管孔…喉頭気管分離術によって、呼吸のために気管を頸部の皮膚に縫合して造られた孔。
喉摘後のもっとも大きな変化は
① 声帯を失うこと
以前のようには話せなくなる⇒代わりの声を取り戻す方法がある
② 鼻機能を失うこと
永久気管孔を通じた呼吸方法になれる必要がある。
鼻の機能はにおいを感じるだけではなく、肺を健康に保ち、良好に機能させるうえで大きな役割を果たしている。鼻がなければ、吸気は冷たく乾いたものになるため肺が作り出す粘液が増える⇒吸気を調整して肺を補助するように設計された人工鼻(HME)があり、鼻を含む上気道が行っていた機能を補うことができる。

人工鼻(HME)とは
人工鼻は温度・湿度交換器 Heat and Moisture Exchanger の頭文字をとりHMEと記載
人工鼻には塩化カルシウムが含まれており呼気で湿気を捕まえて、吸気に湿気を与える
塩化カルシウムは水に弱いので水洗いは厳禁+最長24時間使い捨てとなる


以上より
選択肢①:正しい
選択肢②③:間違い⇒水厳禁
選択肢④:正しい⇒濡れないよう気を付けるか、シャワー用のキャップもあり
保険適用一覧

注意点
① 人工鼻は1月あたり60個を限度として算定。60個を超えて算定が必要な場合は医学的必要性について診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。通常1日1個、汚れや濡れた場合はその都度交換。
また、用途に合わせて使い分ける場合もあり。
② 接続用材料は合わせて1月あたり30枚を限度として算定。30枚を超えて算定が必要な場合は医学的必要性について診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。剝がれてきたら張り替え(概ね数日前後で張り替える)
③ フリーハンズフレキシボイスセットのみ高度管理医療機器に該当
人工鼻の装着方法




参考文献
ご使用のてびき コロプラスト株式会社(画像:利用許諾済)
ATOS ホームページ
今月のこやし
人工鼻(HME)は2020年9月1日より院外処方が可能となった特定保険医療材料です。
特殊な品目であるため、認識されていない方もいらっしゃるかもしれません。
病院によっては事前に薬局に対して対応可能かどうかの問い合わせがある場合もあります。
その際、内容についての知識がないと話がうまくかみ合わない可能性があります。
皆さんの知識の一助となれば幸いです。




コメント