
患者背景
70歳男性。高血圧症にて長年内科に通院しており、血圧は安定している。 猛暑日が続く8月の終わり、庭の草むしり中にぎっくり腰になり、慌てて近所の整形外科を受診。以下の処方箋を持参した。 数日後、患者の妻から「夫が腰の薬を飲み始めてから、ひどくだるそうで吐き気もするらしく、丸一日おしっこがほとんど出ていない」と薬局に電話があった。
処方内容
【内科(継続中)】 Rp1. バルサルタン・ヒドロクロロチアジド配合錠MD(コディオ配合錠MD) 1錠 1日1回(朝食後)
【整形外科(3日前から新規追加)】 Rp2. ロキソプロフェンNa錠60mg 3錠 1日3回(朝昼夕食後) Rp3. レバミピド錠100mg 3錠 1日3回(朝昼夕食後)
問. 患者の症状(極度の倦怠感、悪心、尿量減少)の原因として疑われる病態と、そのメカニズムとして最も適切なものを1つ選びなさい。
- ロキソプロフェンの副作用である消化性潰瘍が急速に進行し、胃部不快感から尿量減少を招いている。
- ロキソプロフェンによる水・ナトリウム貯留作用と、ヒドロクロロチアジドの利尿作用が拮抗し、重度の高血圧を引き起こしている。
- ロサルタンの副作用である横紋筋融解症が、ロキソプロフェンの併用と脱水によって誘発され、急性腎不全を起こしている。
- 「ARB」+「利尿薬」+「NSAIDs」の3剤併用により、腎血流量と糸球体濾過量(GFR)が急激に低下し、急性腎障害(AKI)を引き起こしている。
- ヒドロクロロチアジドによる高尿酸血症がNSAIDsによって悪化し、痛風腎による尿路閉塞を起こしている。


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