
患者背景
40歳代 女性、統合失調症
患者は統合失調症のため入院し、入院中はオランザピン5mgを服用していた。退院時に10mgへ増量され、その後も継続していたが、退院後約3週間で体重が5kg以上増加し、不安を強く感じるようになった。外来受診時に主治医へ体重増加について相談したところ、「薬だけが原因ではない。今後は運動を積極的に行うように」と強い口調で返答され、十分に話を聞いてもらえなかったと感じた。その結果、不満と不安がさらに募った。また、インターネットや入院中に他の患者から「オランザピンは体重が増えやすい薬である」との情報を得ていたこともあり、服薬継続に強い抵抗感を抱くようになった。ご本人は「このまま薬を飲み続けて良いのだろうか」と悩み、かかりつけ薬局の薬剤師へ相談を持ちかけた。
処方内容
オランザピン錠10mg 1錠 1日1回 夕食後 14日分
問1.次の記述のうち、抗精神病薬による体重増加のメカニズムとして関連が深いものはどれか。
- H1受容体遮断作用
- 5-HT2C受容体遮断作用
- D2受容体遮断作用
- NMDA受容体拮抗作用
問2.次の記述のうち、患者が「体重増加がつらく薬をやめたい」と訴えた場合、薬剤師の対応として適切なのはどちらか。
- 「薬は病気のために必要だから、気にせず飲み続けてください。」
- 「体重増加のリスクが少ない薬へ切り替える方法もあるので、医師と一緒に話し合いましょう。私からも主治医にトレーシングレポートでお伝えしておきます。」
問2.仮に今後、患者の体重増加などの副作用リスクを考慮して変薬を検討する場合、薬剤師が処方提案を行うにあたり、抗精神病薬の中で体重増加リスクが比較的少ない薬剤として適切に選択すべきものはどれか。
- リスペリドン(リスパダール®)
- クエチアピン(セロクエル®)
- アリピプラゾール(エビリファイ®)
- ブレクスピプラゾール(レキサルティ®)



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