
患者背景
70代男性、妻が来局。
「体調は安定しています。今日は血圧値が少し高かった。塩分を取りすぎないように食事には気を遣っているし、薬もきちんと飲んでいるのに……。」
この患者は40代から高血圧、高尿酸血症の治療を続けている。
話によると、夫妻の楽しみは家庭菜園で、食事にその野菜をふんだんに使うとのこと。夫は大のお酒好きだったが今は節酒し、代わりに、庭で取れた果物を食後の楽しみとしているのだという。この地域は柿や梨の産地である。
検査値
血清カリウム値 5.1mEq/L
BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド) 396.0pg/ml
eGFR 33.5ml/min/1.73㎡
尿酸値 6.8mg/dL
血圧値 147/87mmHg
その他の情報
心不全入院歴なし
禁煙(60代まで喫煙20本/日)
処方内容
エドキサバン(リクシアナ)錠 30mg 朝食後
ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5mg 2錠 朝食後
サクビトリルバルサルタン(エンレスト)錠 100mg 2錠 1日2回 朝夕食後
エプレレノン錠 25mg 1錠 朝食後
エンパグリフロジン(ジャディアンス)錠 10mg 1錠 朝食後
アゾセミド錠 30mg 1錠 朝食後
フェブキソスタット錠 40mg 1錠 朝食後
問. 薬剤師の取るべき行動として適切なものをすべて選べ
- エプレレノン錠はカリウム値が5.0mEq/Lを超えている患者に対して禁忌のため、処方中止の提案をする。
- 手足のだるさ、こわばり、力が抜ける感じ、筋肉痛、呼吸困難感に気をつけるように指導する。
- 高カリウム血症改善剤追加の提案をする。
- 急いでいるようなので、疑義照会せずカリウムを取りすぎない食生活のアドバイスをする。
- フォローの重要性を伝え、電話の約束を取り付けた。



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