エルロチニブ(タルセバ)処方患者において避けるべき相互作用

患者背景

肺がん治療中の60代男性。新たに点滴と飲み薬による治療が開始となった。彼は自身の生活習慣を振り返り、「不摂生のせいで、あちこち悪くなってしまったのは仕方ない」と話しながら、楽しみが少ない中で唯一の楽しみは「これだ」と胸ポケットのたばこを指さした。1日1箱喫煙しているとのことであった。
また、患者は関節痛を訴えており、鎮痛剤としてロキソプロフェンと、消化性潰瘍予防のためにランソプラゾールを処方されて内服している。
今回、がん治療薬が変更され、エルロチニブが新たに処方された。

処方内容

現行の併用薬
RP1. ロキソプロフェン錠60㎎ 1回1錠 1日3回(朝、昼、夕)食後 
RP2. ランソプラゾール錠15㎎ 1回1錠 1日1回(朝)食後

今回の処方
RP1  エルロチニブ錠150㎎ 1回1錠 1日1回 起床時

問1.本患者への正しい服薬指導および対応として、以下のうち正しいものを2つ選びなさい。

1. ロキソプロフェンがエルロチニブの効果を低下させる可能性があるため、処方医に疑義照会を行う。
2. ランソプラゾールがエルロチニブの効果を低下させるため、併用を避けるよう処方医に疑義紹介を行う。
3. エルロチニブは食後に服用するように疑義照会を行う。
4. 禁煙を勧める。

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