薬を飲み始めた数日後から怒りっぽくなった母

患者背景

80代 女性、アルツハイマー型認知症
通帳や印鑑等が盗まれたなど物盗られ妄想が増え、娘に付き添われA病院を受診。アルツハイマー型認知症と診断され、ドネペジル塩酸塩錠3mg/日が処方される。服薬を開始して5日目の朝にご家族から、「昨日から人が変わったかのように家のなかを動き回っている。朝食を勧めるも突然怒りだし、昼食もあまり食べていない。昨晩はほとんど眠れていない。今朝、ドネペジル塩酸塩錠3mgは服薬させていないが、服用させた方が良いか?」等の内容の相談を受けた。

処方内容

ドネペジル塩酸塩錠3mg 1錠 1日1回 朝食後 7日分

問1.次の記述のうち、コリンエステラーゼ阻害薬の副作用として誤っているものはどれか。

  1. 嘔気、嘔吐、食欲不振などの消化器系副作用
  2. 脈拍の低下、心房細動などの不整脈といった循環器系副作用
  3. 易怒性、攻撃性、興奮などの症状が増す精神神経系副作用
  4. 浮動性めまい、傾眠、頭痛などの中枢神経系副作用

問2.次の記述のうち、患者のご家族に対する回答として正しいのはどちらか。

  1. 「服薬継続し、数日間様子を観察して症状に変化がなければ、A病院を受診してください」
  2. 「一旦服薬を中断し、すぐにA病院を受診してください」

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