チモロールマレイン酸塩点眼液0.5%が定期処方にある患者に対し喘息の告知があった症例

患者背景

40歳代 女性

患者さんより相談を受けた。

「最近咳が続いていたので内科を受診したところ喘息と言われました。数年前に緑内障の診断を受け長年目薬を使用していますが、眼科の先生から風邪薬他、服用する際に注意が必要な薬が複数あると聞いていました。また、こちらでいただいている薬の説明書に「喘息の既往がある方は速やかに申し出てください」とありました。どうすれば良いですか?」

薬歴

・△△眼科(定期)

チモロールマレイン酸塩点眼液0.5% (持続性)1日1回、両目に点眼 2本

・〇○内科(追加)

デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg 3錠 /1日3回毎食後 5日分

モンテルカスト口腔内崩壊錠10mg 1錠 /1日1回寝る前 30日分

(お薬手帳)

・□□市民病院

(初)ベシケア5mg 1錠 /1日1回朝食後 30日分

問 ) 適切なものを全て選べ

① 本邦では40歳以上の約5%が緑内障を罹病しており、緑内障は失明原因の第一位である。

② 緑内障は、眼圧を正常範囲内にすれば症状は現れない。

③ チモロールマレイン酸塩点眼液0.5%は毛様体のβ受容体を遮断して房水排出を促進し眼圧を下げる薬である。

④ 内科で喘息と診断があった旨を眼科医に伝え、指示を仰いだ。

⑤ 当該患者が閉塞隅角緑内障である可能性があることが判明したのでその旨を市民病院の処方医に伝え、指示を仰いだ。

 

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